猫が糖尿病になりました。
我が家の闘病記です。
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猫の糖尿病の症状と闘病記
11才になる猫の元気が無い…
頭をゴロンと床にもたげて元気が無い…
普段は食べさせない、ウェットフードやおやつを用意しても全く食べない…
急いで病院に連れて行きました。
愛猫の糖尿病の症状
普段から寝てばかりいる11歳のオス猫の元気がありませんでした。
気付いたのは、夕方にフードを全く食べてない事でした。
普段はキャットタワーで寝ているのに、猫はずっと床で寝ていました。
頭を床に置いてぐったりと、明らかに元気がありませんでした。
我が家の猫に起きた症状です。
水ばかり飲む
2ヶ月くらい前から、水の減りを多く感じていました。
暑くなってきたし、猫も喉が渇くのかな…?と思っていましたが「水をたくさん飲む」は糖尿病の症状の1つのようです。
おしっこの量が増える
おしっこのシートを変える時に、シートに付いているおしっこの量がとても多かったです。
シートに収まらず、ボタボタ滴るほどの量でした。
フードを食べない
フードを食べる量が徐々に減り始めて、残す日が多かったです。
入院の前日にはフードを全く食べなくなりました。
お気に入りのおやつも全く食べませんでした。
痩せていく
お尻付近をトントンとなでていて、お尻の肉が減ったのがわかりました。
糖尿病はフードからの栄養が摂取できず、生きる為に自身の肉や脂肪から栄養を取っていくので痩せます。
足腰がフラフラ
10才を超えたので、足腰が弱ったのか…?と思いましたが、糖尿病の症状の1つだそうです。
我が家の猫は、後ろ足がフラフラで歩くのもやっとの状態になっていました。
猫が緊急入院
猫を病院に連れて行きました。
診察台に上がると獣医さんは「糖尿病だな…」と、猫の症状と猫の口のニオイを嗅いだだけで分かりました。
血液検査をして結果を待ち、もう一度、診察室へ行きました。
「糖尿病です。ごはんも食べれないくらい弱っているので、点滴をしながら血糖値をとりあえず下げます。今日から入院してください。」
猫の入院が決定しました。
入院の手続きをしている時に、緊急時の同意書にサインをしました。
「何かあった時は先生の処置に任せる」のか、「電話をもらってから処置をする」の2択でした。
同意書のサインをした時に、事の重大さを重い知らされました…
猫の症状にもっと早く気づいていれば…
日ごろから肥満対策をもっとしていれば…
後悔しかありませんでした。
猫が糖尿病で入院
猫の入院が心配で毎日面会に行きました。
最初の2,3日はゲージから出てくるのがやっとの様でした。
それでも家族に会おうと、よろけながらゲージから出てきました。
面会で、猫の顔を見ると耳の色が変でした。
黄疸の症状の様で、猫は黄疸が出ると耳の内側がオレンジ色になります。
フードで取れていた栄養が吸収されない →
リンとカリウムが不足する →
カリウムが不足すると吐き気でフードが食べれない →
リンが不足して血液が溶血される(血尿が出る) →
血液に異常が出る(黄疸も発症)と肝臓が機能しない →
糖尿病になると、体の中でさまざまな悪循環が始まりました。
点滴と投薬で、体の色々な数値が正常になる様にバランスを取っていきます。
我が家の猫は、血糖値を下げながら、投薬でリンとカリウムの不足を補いました。
3日くらいは血尿が出ていました。
肝臓の機能を高める為に、プラセンタも服用しました。
入院2日目
入院してすぐに、吐き気止めの処置をしました。
2日目くらいからちょっとずつフードが食べれるようになってきました。
入院3日目
血糖値は、入院3日くらいで安定はしてきました。
フードも少しずつ食べてくれるようになりました。
血尿がまだ残っていました。
黄疸の症状で、耳の内側の色がオレンジ色になりました。
入院5日目
入院5日たちました。
入院1日目よりは、歩けるようになり元気になってきました。
5日目でもフードをしっかり食べれなかったので、もう少し様子見という事で退院は出来ませんでした。
入院6日目
入院6日目は、点滴が取れました。
点滴が無くても大丈夫かを見る為に、あと1日様子を見ます。
入院7日目
点滴が無くても体調が安定したので、退院になりました。
黄疸の症状は、薄っすらと残っています。
フードが食べれるようになったので、家でのインシュリン投与と、投薬で療養になりました。
我が家の猫の入院は、血糖値が安定する為のインシュリンの量を探りながら、水曜の入院から翌週火曜の退院で、トータル1週間の入院になりました。
1週間後の退院
猫が退院出来ました。
退院するときには、耳に出ていた黄疸の色が薄くなっていました。
先生はインスリンを打ちやすくするために、ワキの上の毛を剃ってくれました。
インスリンの打ち方の指導も受け、家でも投薬が出来る状態にします。
まだ本調子ではないようで、カリウム、胃腸薬、プラセンタ、高脂血症、インシュリンの投薬と共に退院しました。
我が家はもう1匹の猫が居るので、トイレを分ける為にゲージを用意しました。
しんどい時はゲージで寝るかと思いましたが、ごはんとトイレ以外でゲージに入ることはありませんでした。
退院時に用意した物
退院しても療養に専念できるように家の中を整えました。
- ゲージ … もう1匹いる猫とトイレを分ける為に用意しました。
- トイレ … おしっこの量、色をチェックしたいので専用の物を用意しました。
- チュール … 投薬の粉薬を飲ませる為に用意しました。
我が家の猫はチュールよりシーバの方が好きなようで、後で買いなおしました。
投薬用のおやつは、チュール以外にも色々な種類があり、猫の好みに合わせれます(´▽`)
退院1週間後の検診
退院して1週間後に受診しました。
血液検査の結果を待つと、貧血の数値が出ました。
高脂血症の薬の影響が出過ぎて貧血気味になっていたようでした。
高脂血症と胃腸薬の薬を減らして様子を見ることになりました。
退院2週間後の検診
退院2週間後に検査に行きました。
猫の様子が少し変…病院を嫌がる様になりました。
「帰ろう」と目力で訴えてきました。
具合が悪い時は、注射も点滴も全く嫌がらなかった猫が、診察台に上がるとゲージに入って帰るそぶりを見せ始めました。
猫は採血の時も、文句タラタラで怒っていました。
採血の結果は、カリウム、リン、貧血、血糖値、いずれもほぼ正常な数値でした。
飲み薬は無くなり、インシュリンのみの投薬になりました。
黄疸の症状は全く無くなりました。
目力と ふてぶてしさ も復活し、以前の猫のようになりました(´▽`)
退院1ヶ月後の検診
退院1ヶ月後に検診に行きました。
体重が入院前に戻りました。
先生から「フードの量をしっかり管理して、体重が増える事も減ることも無いようにしましょう。」
と、ご指導をいただきました。
この日の猫も「病院が嫌!」というオーラであふれていました。
採血の時も、猫は文句をタラタラと怒っていました。
採血が終わると、猫はさっさと自分のゲージに入って帰る準備を勝手に始めました。
元気になると病院が嫌の様です。
採血の結果は、ちょっと貧血の気がありましたが、様子をみながらインスリンのみの投薬でOKとの事でした。
インシュリンは一生?
一度、糖尿病になると、なかなか治らないそうです。
まれにインシュリンも不要になる猫ちゃんもいるようです。
我が家の猫は、現在3単位のインシュリンを打っています。
今後の我が家の目標は「インシュリン不要で元気で過ごす」です。
通院を繰り返しながら、インシュリンが不要になるまで、フードの管理、インスリンの投薬を続けたいと思います。
退院後に注意する事
猫が退院するに際し、注意するべき事を教えてもらいました。
猫の立ち方
猫は通常つま先で歩きます。
後ろ足が、ぺったりと床に付いた状態で歩くのは病気の印の様です。
歯茎のツヤ
元気な猫の歯茎は、ツヤがあり湿っています。
猫の歯茎が乾いている時は病気のサインだそうです。
水とおしっこの量
猫は水をよく飲みます。
水はたくさん飲めるように、たっぷり用意します。
おしっこの量が、いつもより増えてきたら注意が必要になります。
日ごろから、おしっこの量のチェックが欠かせません。
フードの量
我が家は2匹の猫が居ます。
もう1匹の食べ残しを、どちらかが食べてしまわない様に注意しています。
朝は、1頭分ずつフードの量を計量します。
フードは食べきれる量を、時間を空けて1日数回あげています。
インシュリンの時間
インスリンは、毎日決まった時間に投薬する必要があります。
どうしてもという時は、最悪前後1時間ほどズレてもいいそうですが、猫には負担かも…
投薬しやすい時間を作るために、30分ずつ ずらすのはOKだそうなので、退院時には朝の9時半にあげていたインスリンを、毎日15分ずつずらして現在は朝の8時15分に決めています。
インスリンは、絶対忘れてはいけない命綱なので、携帯のタイマーをセットしてインスリンの打ち忘れが無い様にしています。
退院時には上記の注意事項の説明を受けました。
上記以外にも、猫の様子が少しでも「おかしい…」と思ったら受診が必要です。
3か月後の減薬
退院後は、定期的に受診をしていました。
インシュリンを初めて3ヶ月後に、血糖値を測ると少し低めでした。
先生の判断で、3単位 → 2単位 に減らしてみました。
インシュリンの量を減らした後くらいから、猫の様子が少し変かも…
- 水の飲む量が多くなった
- おしっこの量が多くなった
ちょっと気になる症状が出始めました。
減薬して2週間後には、痩せ初めたように感じました。
ある日の朝、いつもは皿の横で待っているはずの朝食を食べませんでした。
朝食を食べなかった日に受診をしました。
朝に自己判断で3単位のインシュリンを打ったので低血糖になっていました。
2日入院してインシュリンの量を探りました。
- インシュリンが2単位だと少ない
- 3単位だと低血糖になる
我が家の猫は、インシュリンが2単位だと、薬の効果が24時間持たないようで糖尿病の症状が出たようです。
3単位だと低血糖になり命の危険がある様でした。
我が家の猫のインシュリンは、2単位を1日2回打つことで様子を見ることになりました。
インスリンを切らしてしまった
インスリンが少なくなり始めて、「明日、病院でもらえばいいだろう」と思っていると、インスリンのダイヤルが回らなくなりました。
上の写真は、インスリンが空の状態です。
「いやいや、あと1日分の薬剤が残ってるやん!」と思っても、ダイヤルは回らず薬剤は出せませんでした。
その日は、たまたま行きつけの病院が休み…
近所の動物病院に片っ端から電話して聞きましたが、同じ薬剤は扱っていないか、在庫切れ…
2月から、朝5単位、夜4単位を打っていますが、夜の分と朝の2回分を投薬できない形になってしまいました。
電話口に出てくれたお医者さんが、「インスリンは1日くらい打たないからといって、すぐに悪化はしないから、明日の朝一番で病院に行ってあげて」と言われました。
その言葉だけを頼りに、猫が心配で眠れぬ夜を過ごしました。
いつもより早くに起きて猫を見ると「ニャー(ごはん)」と言って寄ってきました。
翌日の病院が開く時間に急いで診察に行き、インスリンを投与してもらいました。
担当の獣医さんも、「インスリンは、数日少ないくらいなら緊急性は無いので大丈夫です。ただ、過剰摂取は、命の危険性があるので緊急で対処が必要です。」と言われました。
インスリンの投与に今後も気を付けたいと思います。
まとめ
我が家の猫の糖尿病の症状を紹介しました。
猫にも糖尿病があると知っていれば、もっと早く処置が出来たと思います。
同じ症状が猫に見られたら、早めの受診をお願いします。
一時は、命の危機があった我が家の猫も、現在は以前の様に穏やかに暮らしています。
病気前と違ったことは、インスリンの投薬をしている事くらいです。
フードの量を厳しく管理しているので、お腹が空くらしく、私が在宅の時には動くたびにフードをねだられます。
もう1匹の猫も肥満気味なので、一緒にフード管理をしています。
かわいいのでご飯をあげたくなりますが、そこは心を鬼にして完治に向けて頑張りたいと思います(‘◇’)ゞ
コメント
突然コメントスミマセン。同じ様な進行状況でわが家の猫も入院4日目です。拝読させて頂き大変参考になりました。 わが家も複数猫が居るのでゲージ・トイレを用意し他の子のご飯管理をしながら帰りを待ちたいと思います。なんだか心強くなりました。ありがとうございました
by ぺぽ猫 2021年11月16日 9:51 AM
コメントありがとうございます。入院された猫ちゃん、心配ですね。。
我が家の体験談が、少しでも退院までの道筋の参考になればありがたいです。
ぺぽ猫さんの猫ちゃんが、一日も早く回復しますよう、心よりお祈りいたします。
by KSmam 2021年11月17日 6:10 AM
こんにちは。我が家の子も今まさに、この状況です。もしよろしければ、入院費用がどのくらいかかったのか、教えていただけないでしょうか?
by 鈴木 2021年12月22日 8:04 PM
コメントをありがとうございます。我が家は1週間の入院で116,000円でした。
検査の回数が多くちょっとずつ費用が積み重なったようですが、手術はしていないので思った以上の費用にはなりませんでした。
病院によって金額は違うと思いますが、我が家の経験で入院への不安が和らげば幸いです。
鈴木さんの猫ちゃんが、回復しますように、心よりお祈りいたします。
by KSmam 2021年12月23日 7:05 AM